日の丸共選 上野靖和さん
News
2018.10.31
「みかんは、初心者の方でも、普通の管理を行えばそれなりのものを育てることができます。しかし高い品質を実現し、毎年変わらないおいしさを維持するには、地道な努力や技術が必要なのです」
日の丸共選に所属する上野靖和さんは、みかんづくりについて、初めにそう教えてくれました。
上野さんは、八幡浜港を見下ろす山の中腹で、みかんを育てています。
八幡浜港から見上げると、その山は一面が南向きの段々畑ですが、実際に上野さんの農園に立つと、日当たりが良くさんさんと降り注ぐ太陽を感じることができます。
上野さんの畑からの眺望
収穫に向けて、ほんのりと色付きはじめたみかんを前に、今年の状況とみかんづくりにかける思いも尋ねてみました。
色付きはじめたみかん
「今のところ順調に育っていますので、これからの収穫を楽しみにしています。収穫の時期は作業が多く大変ですが、おいしいみかんづくりは楽しいですよ。みかんづくりは、大掛かりな管理システムがあるわけではなく、一つ一つ手作業で行われます。そこが難しいところですが、面白いところなのです」
おいしいみかんの裏に、農家の方の努力や思いを見ることができます。
さらに上野さんへ、みかんづくりで工夫していることについても尋ねてみました。
「みかんは表年と裏年で、収穫量や品質に差が出やすい果実です。共選による技術的な指導もありますが、西宇和青壮年同志会という仲間の集まりでも情報を共有しています。みかんづくりは経験に頼る部分も多いため、コツを聞いたり、調べたりすることも重要なのです。西宇和のみかんづくりの経験や技術を活用しながら、皆さんに毎年おいしいみかんが届けられるようにがんばります」
撮影日 2018年10月上旬