みかんの皮の秘密
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2018.11.22
みかんって、よく考えると不思議な形をしていると思いませんか?
外側の厚い皮をむいても、少し薄く半透明な白い皮があり、実がいくつかの房に分かれています。さらにその房の中には、小さな無数の粒が透明な小袋で分かれていますね。
このようにみかんは複雑な構造をしていますが、実は、これらにはちゃんと名前があり、おいしいみかんを見つけるためのポイントになります。
みかんの外側の厚い皮は、外果皮(フラベド)といい、この外果皮の表面にある小さな濃いオレンジ色の点々は、油胞と呼びます。この外果皮の色が濃く、張りとつやがあり、油胞の点々が細かいものが、おいしいみかんといわれています。
次に、外側のオレンジ色の厚い皮の裏にあたる白い皮が、中果皮(アルベド)と呼ばれるものです。この表面にある白い筋には、栄養があると聞いたことがあるかもしれませんが、それはここが維管束と呼ばれる、栄養を運ぶ通路だからです。
房に残っていると、食感が苦手で取ってしまう方もいると思いますが、栄養が豊富なのでできれば食べたいところですね。
そして、房になっている袋状の薄い皮がじょうのう、その中の無数の小さな果肉の粒が砂じょう、または砂のうと呼ばれるものです。
じょうのうが薄いほど食味が良くなり、房の数が多いものほどおいしいみかんだといわれています。
もちろん品種や個体によって異なりますし、農家の方が手塩にかけて育てたものなのでどれもおいしいものですが、みかんを食べる時にさらっと説明できると、ちょっとだけ鼻高々かもしれませんね。