八幡浜共選 西川友浩さん
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インタビュー

2018.11.29

「酸と糖のバランスが良く、皆さんがおいしいと感じてくれるみかんを作り、安定して供給するのが目標ですね」

みかん作りへの思いを語ってくれたのは、八幡浜共選に所属する西川友浩さんです。
西川さんの農園は、八幡浜市から南西部の山の中腹に位置しています。海を見下ろす素晴らしい眺望と、穏やかな海風が印象的です。

八幡浜共選 西川友浩さん

西川さんに農園の特徴について尋ねたところ、「農園は父から受け継いだのですので、樹齢40年から50年になる古い木もあるんですよ」と笑顔で教えてくれました。
一般的には、みかんの木は、15年から30年ぐらいが実りが多いといいます。

実際に、若い木と古い木の実を採って、食べ比べさせていただきました。
収穫にはまだ早い時期のため、若い木になったみかんは、皮が固くみずみずしく、いわゆるかんきつのフレッシュな酸味が鼻に抜けます。

一方は樹齢約50年という古木で、手に持った時の外側の皮は少し薄くなめらかな感触です。皮をむき口に含むと内側の皮も柔らかく、酸味の中に優しい甘さが広がります。

色付きはじめた古木のみかん

色付きはじめた古木のみかん

率直な味の感想を伝えると、次のように教えてくれました。
「実は、若い木よりも古い木の方が糖がのりやすく、まろやかな甘さがするのですよ。しかし大きくなり古くなると、枯れ枝が増え、生産の効率が悪くなってしまいます。それに、大きい木は作業の妨げになったり、他の木が太陽に当たるのを遮ったりすることもあるのです。なので味が良いとしても、少しずつ若い木に植え替えられてしまうのです」

若い木よりも古い木の方が糖がのりやすく、まろやかな甘さがする

最後に西川さんに、みかん作りのこだわりについて教えてもらいました。
「枝を刈り込む剪定作業が、みかん作りでは重要です。剪定が、花の付き方や摘果(実を摘み取って数を減らすこと)など、後の作業に大きく影響します。剪定は複雑で奥が深く、枝の数も多くて大変ですが、手間暇かけて、丁寧に行うことを心掛けています」


撮影日 2018年10月上旬

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