みかんの木の年齢と味の関係
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西宇和みかん

みかんを購入するとき、どんなことに注目しますか。
味を考えるとき、店頭でぱっと目に付くのは、見た目の大きさや色、表示されていれば糖度の高さですね。

糖度を高く実らせるには、水分を多く与え過ぎないことが望ましく、農家の方もマルチシートなどで水分量を調整するということを以前もご紹介しています。
このようにみかんのおいしさに直結している水分量ですが、実は与える水の量だけでなく、みかんの木の年齢も影響するのです。

若い木は、実の形成よりも成長に力を使い、たくさんの水分を吸い上げるため、果実は水っぽく、淡泊な味になりがちです。一方で年老いた木は、水分を吸い上げて運ぶ力が乏しいため、果実に養分が溜まり、余分な水分のない味の良いみかんになりやすいのです。

みかんのヘタ

木の年齢は、みかんの頭に付いているヘタをみると、ある程度判断が可能です。
ヘタが大きく太いものは、水分を多く運ぶことのできる年齢の若い木が多く、反対に、ヘタが小さく細いものは、老いた木が多くなります。

もちろん、品種や個体差、与える水の量でも変わりますので、確実ではありませんが、ヘタが小さくて細い方が、おいしい傾向があるかもしれません。

みかんの味には、いろいろなことが影響していますが、品種や場所、育て方が同じでも、木の年齢によっても味が大きく異なるのです。
みかんを購入するときに、木の年齢までは分かりませんが、どんな木になっていたか、ちょっと想像してみると楽しいですよ。

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