三崎共選 寺﨑文人さん
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2019.2.13
温州みかんの出荷も一息つき、中晩柑の時期になりました。
中晩柑とは、年明け頃から5月頃までに収穫される柑橘を指します。
西宇和ではこうした中晩柑の生産も豊富で、中でも、佐田岬半島の先端近くに位置する三崎共選は、清見タンゴールの産地として、全国でも有数の生産量と品質を誇ります。
今回はそんな三崎共選で共選長を勤める、寺﨑文人さんにお話を伺いました。
「三崎地域の農園では、清見やデコポン、サンフルーツなど、中晩柑を中心に生産を行っています。現在、清見は主要な品種になっていますが、昔は甘夏柑が中心に作られていました。産地として新しい品種を模索する中で、清見が登場したのです」と、三崎の産地について話してくれました。
デコポンの出荷の様子
しかし、かつて清見は正しい育て方が知られておらず、収穫の時期が早かったため、おいしくないものと考えられていたそうです。
ところが、春先に残っていた清見を食べたところ非常においしく、それから本格的な産地化が始まったといわれているそうです。
こだわりについて尋ねると、「私たちは、おいしさの基準として、甘味や酸味のバランスにこだわった栽培を行っています。しかし、購入していただく方の中には、特に甘味を重視する方も多いようです。そこで私たちは、手間暇をおしまず、畑にマルチシートをしっかり張り水分調整を丁寧に行うなど、さらに糖度を上げることにも取り組みながら、バランスの取れたおいしい柑橘作りに取り組んでいます」と語ってくれました。
最後にお勧めの食べ方について教えてもらいました。
「清見などの中晩柑は、温州みかんに比べると、少し皮がむきにくくなっています。カットフルーツのように切ってから食べると、手も汚れにくいためお勧めです」