段々畑の防風林
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2月上旬に、清見やデコポンなどの中晩柑を取材するために、日本で一番細長い半島である、佐田岬半島を訪れました。

佐田岬半島

この半島は陸から突き出た地形で、周囲には水平線の見える海が広がり、遮るものは何もありません。自然が豊かで、美しい海の景色が見られることから、絶好のドライブやサイクリングのコースにもなっています。

自然が豊かで、美しい海の景色

佐田岬半島は、太陽の光や海から反射される光をたっぷりと浴びられる環境ですが、同時に、非常に風が強い場所でもあります。
その証拠に、半島の尾根には巨大な風力発電の風車が連なっており、尾根伝いの道路を通ると、回る風車を間近に見られます。

風力発電

以前紹介したように、適度に強い風はみかんやかんきつの生育にプラスに働きますが、場合によっては、みかんに悪い影響を与えてしまうこともあります。
そのため、段々畑には防風ネットがよく張られるのですが、この辺りでは、より強固な防風林も見ることができます。

防風林

防風林は防風垣とも呼ばれ、強風のほか、台風によって潮が巻き上げられることなどによる塩害からも、かんきつを守っています。
農家の方は、防風林の管理も定期的に行うなど、先代から受け継いだ段々畑を守る作業にも力を注いでいるのです。

海側に立つのが防風用の木

海側に立つのが防風用の木

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