みかん・かんきつの品質管理
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以前10月頃、みかんの選果場を訪れた時、入り口付近の机に、色付きにむらがあるみかんや、傷があるみかんなど、面白いものが並べてありました。

選果場の方に尋ねてみると、「農家みんなで、出荷できるみかんの基準を確認するために置いています。例えば、“8割ぐらい”と数字で言っても感覚がずれますので、見本を置いて確認するようにしているのですよ」と教えていただきました。

西宇和みかん

また先日2月上旬に、清見やサンフルーツの畑を見学した時にも、「この“黒点” が増えると収穫できないのです」と教えていただきました。
かんきつ黒点病と呼ばれるものですが、人間には害がなく、昔はもっと多かったそうです。
しかし、一定の品質を維持するために、木の手入れを丁寧に行うなど、細心の注意を払って黒点を減らしているとのこと。

表面の細かい点が“黒点”

表面の細かい点が“黒点”

みかんやかんきつを育てるのは繊細だなと感じつつ、その後デコポンの出荷を選果場で見学していると、やはり人々の丁寧さに気付きます。
広い施設の中でたくさんの人が作業しているのですが、次から次に流れてくるデコポン一つ一つに、人の目が注がれています。そして時折、素早い動きではじかれていきます。

西宇和みかんの選果場 西宇和みかんの選果場

もちろん、以前ご紹介した光センサーによる糖度などの確認も行われていましたが、人の目で丁寧に確認されている様子を見ると、さらに安心感が増しました。

西宇和みかんの選果場 西宇和みかんの選果場

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