おいしいみかんを育む葉
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2019.4.4
この冬のみかんの多くは、収穫が終わりましたが、早速この冬に向けての準備が進んでいます。
例えば葉の剪定(せんてい)。葉は光合成を行い、植物が生存するために必要なエネルギーを生み出す大事な役割を持っていますね。
みかんの実に関しても、光合成によって糖が作られるため、味を決めるのは、実の近くにある葉だといわれています。
葉が多ければ、しっかり光合成を行え、糖度の高いみかんが育ちやすいのですが、一方で太陽の光を遮ったり、通気性が悪くなったりするため、多ければ良いとも言えないのです。
そのため、温州みかんでは、一つの実に対してだいたいの目安として20~25枚の葉を残すように剪定します(園地の状況などにより、枚数は異なります)。
最近では、より味の良いみかんを作るために、剪定を最小限にとどめ、葉の数を増やした木を作る試みもあるそうです。
もちろん葉を増やしたことで、病害虫が増えたり、成長を阻害したりしてしまっては元も子もありません。高度な技術に、徹底した管理が必要になるそうです。
西宇和には、「太陽の光」「海の反射」「石垣の照り返し」という三つの太陽があり、葉はさまざまな方向からしっかりと光を浴びることができます。
こうした自然豊かな環境を生かしながら、葉の一枚一枚を丁寧に管理することで、皆さんにおいしいといっていただけるみかん作りに取り組んでいます。