西宇和みかん支援隊
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2019.5.14
日本では少子高齢化が進み、農業においても人手不足や高齢による離農の波が押し寄せています。こうした時代背景もあり、西宇和では産地を守るため、「西宇和みかん支援隊」という、次世代の農業の担い手を育てる活動が展開されています。
JAにしうわの農業振興部農家支援課の河野晃範さんに、西宇和みかん支援隊の取り組みについて教えていただきました。
「西宇和みかん支援隊では、かんきつ農家になりたい方や、農業体験、アルバイトをしてみたい方へ、情報提供から就農までの総合的なサポートを行っています。初めての方でも安心して参加・就農できるよう、地域と連携してさまざまな支援策を用意しています」
未経験の方には、柑橘栽培に関する座学講座や、実際の施設での体験講座などの研修制度があり、宿泊に関しても、ホームステイや学校を改修した「マンダリン」という宿泊施設などが利用できるとのこと。また、みかんの農業は腰を曲げないため、作業が比較的容易で、幅広い方からの応募があるそうです。
河野さんは、利用者からの反応について次のように話してくれました。
「実際に参加・就農された方からは、農家の方の優しい人柄や地域の温かい雰囲気、何より自然の美しさにひかれたという声を多くいただきました。涼やかな風の吹く山でご飯を食べる、眼下に宇和海を眺めながらコーヒーを飲んで休憩する。特に、開けた海に臨むみかん農園では、夕暮れの時に山全体がオレンジ色に染まり、とても幻想的な様相を見せます。こうした素朴で日常的な体験も、西宇和でのみかん作りの魅力だと思います」