甘さの基準となる糖度
News
2019.5.24
昔は酸味の強いみかんも多くありましたが、農家の方々の努力もあり、現在はとても甘いものが多くなっています。それに伴いお店では、甘みを表すものとして糖度が記載されており、購入の際は糖度を参考にすることも多くなっています。糖度は、今や作り手にとっても、買い手にとっても重要な指標となっていますが、そもそも糖度とは何を表すものなのでしょうか?
糖度とは、果汁100グラムの中に、糖がどれくらい含まれているかを示すものです。
例えば、糖が12グラム含まれていれば、糖度は12度になります。
このように聞くと、糖度が高い方が、甘くておいしいように思いますね。しかし、必ずしもそうではありません。
糖度が高い果物を買ったはずが、あまり甘くなかったという経験は誰しもあると思います。以前の記事でも紹介したように、甘さは酸味との割合で決まるため、糖度が高くても酸味が強ければ酸っぱく感じるのです。実は、酸っぱいイメージの強いレモンは、意外と糖度が高く、品種によりますがおおむねイチゴと同じぐらいです。
また、糖といってもいろいろな種類の糖があり、お菓子などでは、さまざまなものが使われています。やはり、糖度が何度以上であれば、甘くておいしいということではなく、バランスが重要ですね。
西宇和の農家の方々は、糖度だけでなく、酸味やうまみなど全体のバランスを考え、私たちが食べたときにおいしいと感じられるようみかんを育てています。