オリジナル品種 甘平
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2019.8.23
かんきつの種類で日本一を誇る愛媛県には、たくさんの品種があります。
これまで長年にわたって育てられてきた品種もあれば、時代に合わせて新しく生まれた品種もあります。愛媛県で生まれたオリジナルの品種で、代表的なものの一つが、西之香という品種とポンカンを掛け合わせた「甘平」です。
実は甘く、形が扁平という特徴から、甘平と名付けられました。
親となった西之香は、清見にトロビタオレンジを掛け合わせたもので、こうした系譜から分かるように、甘平は2月頃に旬を迎える中晩柑です。
実は250gと大きくなっていますが、外皮と内側の皮(じょうのう)がとても薄く、果肉は一つ一つが粒立ちシャキシャキとした食感です。糖度が非常に高く、酸味はほとんどありません。
2007年に品種登録されたばかりの新しいかんきつのため、温州みかんなどに比べると、西宇和での生産量はまだ多くありませんが、これからの期待が大きい品種です。
時期として、温州みかんと入れ替わるように登場しますので、この冬、ぜひ食べて違いを楽しんでください。