農園の道の秘密
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西宇和は急峻な山々が特徴です。多くの農園が段々畑になっており、つづら折りになった道が続きます。

そんな西宇和の農園の道を歩いてみると、道の端にちょっとした段差があることに気付きます。この段差には重要な意味があるのですが、いったいどのようなことだと思いますか?

西宇和の農園

うっかり落ちないようにという理由もありますが、不要な水が農園に流れ込まないようにする役割があります。みかんづくりには、水の管理が欠かせません。特に、甘くておいしいみかんをつくるには、適度な乾燥状態を保つことが大切で、水を与えすぎると良くありません。
雨が降ると、雨水が段々畑を下って流れようとしますが、このような段差があることで、余分な水は側溝へと流れていきます。

西宇和の段々畑

そしてみかん畑の土台となる石垣も、隙間があることで排水機能に一役買っています。コンクリートで固めると崩れにくく安定しますが、不要な水が流れにくくなってしまいます。

一見したところ普通の農園のようですが、理にかなった造りをしていることが分かりますね。

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