真穴共選 二宮正敏さん
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8月上旬、真穴共選の二宮正敏さんを取材しました。
二宮さんは5年ほど前に就農し、温州みかんを中心に育てているそうです。

真穴共選の二宮正敏さん

現在の作業について伺うと、
「今は摘果などの作業が中心ですね。傷のあるもの、実が付きすぎているところや、木の内側で日当たりの悪い場所などのみかんを取り除いていきます。その他に、上向きになっているみかんも水を吸って大きくはなるのですが、糖度が上がりにくいためどんどん落としていきます」

二宮さんの作業の様子を見ていると、迷いなく次々と素早く落としていきます。摘果では、なんと木の6割ほどのみかんを落とすそうです。
もったいなく感じますが、品質や木の負担を考えると欠かせません。

摘果

さらに、みかんの管理においては、剪定作業が重要だと話します。

「みかんがしっかりと太陽に当たるよう、木を整えることが大切です。理想は、木の奥の方まで光が届き、向こう側も見えるくらいですね。そのため、剪定作業では木の枝が横に伸びるように心掛けていますよ。後の作業にも影響するため、特に力を入れています」

みかんの生育に大切なのは日当たりだと話す二宮さん。
毎年の実の付け方などを見ながら枝を切り、何年もかけて形を整えていくそうです。人によっていろいろな育て方があり、木の形にも個性があるといいます。

剪定作業

「同じ地域でも、育て方や土地の性質は異なります。目安はありますが、一律にこうすれば良いということはなく、天候や作業状況などを見て判断することが大事ですね」

一本一本の木、一個一個の実とじっくり向き合うことが、みかん作りで重要だそうです。

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