自然に恵まれた西宇和の農園
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2020.9.15
前回に引き続き、真穴共選の二宮さんに、西宇和の地域の特徴について尋ねてみました。
「何と言っても西宇和は、自然も歴史も、みかん作りに最適な土地ですね。地理的な話だと海が近くにあり、みかんの生育を手助けしています。そして歴史ある西宇和のみかん農家の皆さんは、おいしいみかん作りに本当に一生懸命です。長年の技術に加えて常に工夫を重ね、良いアイデアがあればすぐに試し、取り入れていますよ」
人と環境が一体となったみかん作りが、西宇和の良さとのこと。最近は若い方も増えているそうで、就農された方や、アルバイトで繰り返し来てくださる方もいるといいます。少し前には、家族で就農された方もおられるそうです。
また自然に囲まれた農園について、興味深い話を教えてくれました。
「余談ですが、真穴のみかん畑の中央には池があります。寒くなってくると、みかんはこの池の周りからだんだん色がついていくんですよ」
理由は、はっきりとはしないものの、冬にしっかりと気温が下がり、池の反射で太陽に当たるからではないかと話す二宮さん。みかんの着色が少しずつ農園に広がるというのは、とてもわくわくする光景だそうです。
最後に西宇和でのみかん作りへの思いを尋ねました。
「この土地には100年以上になるみかんの歴史があり、受け継がれてきた知恵があります。みかん作りは奥が深く、70代のベテラン農家の方には、自分はまだまだ新人だと言われますよ。何より、皆さん愛情を込めてみかんを作っています。近年は天災が増え、一筋縄ではいかないこともありますが、そんな西宇和のみかんをしっかりと守っていきたいですね」