次世代のみかんを育てる
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西宇和のみかん作りは明治時代から始まり、100年以上の歴史があります。
当然のことながら、みかんの木にも同様に歴史があります。

最初に一度植えると、ずっと実を付けてくれると良いのですがそうもいかず、長くみかんを育てていると、新しいみかんの木と入れ替える必要があります。

新しいみかんの木

農園の木をよく見ると、実をたくさん付ける大きな木があれば、育ち盛りの小さな木まで、さまざまな木があることが分かります。
木の年齢が若ければ、育て方も違います。木の成長期には、実を付けることよりも、木そのものを大きくすることに専念し、水もたっぷりとあげます。

みかんの木は、収穫量がピークとなるのは、およそ30年から〜40年ほどで、50年にもなると収穫量も減ってしまうため、少しずつ木を植え替えていきます。

しかし、木を育てるにはそれ相応の期間が必要です。みかんは、実を収穫できるようになるまでに、早くても5年ほどかかるため、農園や市場の先を見越して考えなければなりません。
5年というと思った以上に長い時間です。例えば、2020年に植えたとしたら、2025年ごろから収穫できるようになるということです。変化の早い今の時代に、5年以上を見越しての育成計画になりますので、農家の方も手塩にかけた取り組みなのです。

ミカンの木

また、木の年齢によって味も変わります。
Nマークの付いた西宇和みかんは、光センサーによって糖度を計測した上で、基準を満たしたみかんのみを出荷しています。そのため、一定の品質に保たれていますが、若い木になった実はフレッシュな味わいに、老木になった実は優しい味わいになる傾向があります。
みかんを味わいながら、どんな木なのかを想像してみると楽しいですよ。

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