[対談]なぜ、みかんがいいのか? その②
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2020.12.10
朝井:笠井さんには、「働くひとの西宇和みかん」と「家で働くひとの西宇和みかん」を監修していただいていますが、オフィスや家で働く時にみかんをお勧めする理由とは、どのような理由でしょうか?
笠井:実は、一番は簡単に皮をむけることですね。おいしい果物はたくさんありますが、皮が硬く、包丁やまな板を用意してむく必要があるなど、仕事中に手軽に食べるのは意外と難しいのです。
朝井:手軽に食べられるというのは大事なことですね。みかんに限らず果物は、皮がむきやすいかどうかが、多くの方の選ぶポイントになっています。
笠井:手軽に食べられる身近な果物として、バナナもとても人気がありますよね。バナナは1年を通して食べられて、良いエネルギー源になるのですが、ビタミンCはみかんの方が多く含まれています。そのため、働く人の体のことを考えた時、よりお勧めできるのはみかんなのです。
朝井:みかんは、健康や美容などに良い効果が期待されるのでしたね。
笠井:はい。仕事が忙しい方が、いきなり食生活をガラッと変えるのは難しいのですが、手軽に食べられて、かつ栄養もあるみかんを加えるだけで、1日の食事のバランスを整えることができます。
朝井:簡単に食べられるということは、今の時代で重要なことですね。私たちも、ぜひ気軽にみかんを手に取っていただきたいと考えています。
笠井:もう一つ注目していただきたいのが香りです。仕事をしていると、おなかがすいていないのに気分転換したくて、間食してしまうことがあります。でも、お菓子を食べても香りが少ないため、あまり気分が変わらずだらだらと手を伸ばしてしまいます。こんな時、みかんを食べようとするとかんきつの爽やかな香りが広がり、スッキリとした気持ちになります。実は、五感の中でも嗅覚は脳にダイレクトに届けられるため、香りが変わるだけでリフレッシュできるのです。
朝井:香りという視点は面白いですね。確かにみかんは皮を少しむくだけで、爽やかな香りが広がります。では、みかんを食べるのに良いタイミングはありますか?
笠井:仕事の区切りに食べるのが良いと思いますよ。最近は、テレワークが増えたこともあり、仕事とプライベートの境目がなくなり、気持ちを切り替えるのが難しくなっています。そこで「みかんを食べてスッキリしたらがんばろう」「何時になったらみかんを食べて休憩しよう」と考えて、モチベーションにつなげてほしいと思います。
朝井:なるほど。みかんを食べることがタイマーのような役割を果たし、リズムが生まれるということですね。
笠井:そうです。これから仕事に取り組む時は、少し酸味のあるみかんを食べてシャキッとする。休憩する時は甘いみかんを食べて、とことんリラックスする。オンとオフをしっかりと切り替えることで、仕事の能率も上がると思います。
朝井:仕事の時でもというより、仕事をするからこそ、みかんを食べるのがいいのですね。みかんは糖度や酸味が違っても、含まれる栄養は同じですので、味わいの違いを楽しんでいただきたいです。
笠井:甘いものも酸味があるものも、それぞれの良さがありますね。最後に紹介したいのが、みかんがデスクから動くきっかけになるということです。みかんを食べると皮が残りますね。皮を捨て、手を洗う時には、立ち上がる必要があります。これは面倒だと思われるかもしれませんが、その時に、軽くストレッチをしたり、仲間や家族との会話が生まれたりします。みかんのおいしさや栄養はもちろんですが、みかんを食べるという「プロセス」そのものも、パフォーマンスの向上につながるのです。まさにみかんは心と体の栄養だといえます。
朝井:みかんを食べることをきっかけに、体を動かしたり、人とコミュニケーションを取ったりと、良いサイクルが生まれるとうれしいですね。社会が大きく変わろうとする大変な時期ですが、みかんが少しでも皆さんの健康や仕事、生活を良くすることに役立てば幸いです。笠井さんの栄養士の方ならではの視点は、大変参考になりました。本日はありがとうございました。