段々畑と夏の風景
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2021.8.5
愛媛県の西部、宇和海の沿岸部に位置する西宇和。
段々畑でみかんを育てる西宇和には、空から降り注ぐ太陽、海から反射する太陽、段々畑の石垣から反射する太陽の「三つの太陽」があります。
そして段々畑であることによって、余分な水がたまらず、味が濃く甘くておいしいみかんを作ることができます。
しかし、段々畑について言葉としては分かりますが、高さや傾斜、広さなど、実際に地形を現地で見なければ、全体の様子はなかなかイメージが浮かばないかもしれませんね。
そこで農園の模様を上空から撮影してみました!
道沿いから農園を見上げるのも壮観ですが、空から見ると、高い山と段々畑の織りなす立体的な作りをはっきりと感じられます。
海と空に切り取られた空間に、人の山と町が見事に調和した爽快な風景です。
さらに麓だけではなく、山の上にまで緻密に段々畑が形成されていることが分かります。
まさに「耕して天に至る」段々畑です。
もちろん最初からこのような畑があったわけではありません。
100年以上も前に、先人が山を切り開き、石を積み上げることで今の段々畑が築かれました。
みかんの基盤を支えているのは、まさしく長年にわたる努力と技術の積み重ねだと伺えますね。