おいしいみかんを作るには
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おいしいみかんといえば、どのようなものでしょうか。
みかんならではの甘さに加えて、適度な酸味とコクがあり、味が濃厚なものがおいしいみかんといえますね。
では、そんなみかんを育てるために、生育で大切なことは何でしょうか。

木の枝や葉の形を整え、余分な実を落とす摘果(てきか)など、一つ一つの作業をきっちりこなすこと。
こうした人の手による努力はもちろんですが、なんといってもよく太陽に当たることです。
みかんは太陽に当たることで栄養を作り、木も実も成長します。

摘果(てきか)

愛媛県の中でも最西部に位置する西宇和では、農園はひらけた海に面しています。
周りに太陽を遮るものがなく、降り注ぐ太陽、海から反射する太陽、積み上げられた石垣から反射する太陽の、「3つの太陽」があり、みかんの成長をサポートします。
近年は、これらに白いマルチシートや農園の道からの反射を加えた「5つの太陽」として、満遍なく太陽に当たることができる環境を整えています。
さらに、山に築かれた農園はとても傾斜がありますが、こうした地形は水はけをよくしてくれて、みかんの味に貢献しています。
標高が高くて農耕には向かない地形が、みかんに適した生育環境を作っているのです。

3つの太陽

今年も、これまでは実を大きくすることに注力してきましたが、秋から冬の収穫に向けて、糖度を上げて味を作る段階になります。
みかんの成長には水が必要ですが、仕上げの段階になると、水分が多くならないように注意しなければなりません。
天候をコントロールすることはできませんが、木を覆うようにマルチシートを敷くなど、最大限の努力を重ね、細やかな管理を行っていきます。

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