3つの太陽の効果とは?
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西宇和の自慢は、沿岸部に広がる段々畑です。
そこには西宇和のみかん作りの秘訣が詰まっています。

沿岸部に広がる段々畑

先人が山を切り開いて作られた段々畑は、水はけが良く、その急峻な地形から、「空からの太陽」「海から反射する太陽」「段々畑の石垣から反射する太陽」という、「3つの太陽」に当たることができます。

こうした西宇和をはじめとした「愛媛・南予の柑橘農業システム」は、「未来に継承したい美しい段々畑」や「生産者主体『共選』による産地づくり」、「地域に受け継がれる農文化」など、特別な環境や高い技術、そして地域が一体となった点が評価され、2019年2月に日本農業遺産に認定されました。

農園から海を見ると、波は穏やかで、水面は鏡のように光を反射している様子が映ります。

水面

3つの太陽の一つ、海から反射する太陽がおいしいみかんに貢献していると考えられていますが、実際のところ、どれほど生育に効果があるのでしょうか。

具体的な数値を知るべく、ある実験が行われました。

実験を行ったのは八幡浜市真穴。
南西向きの海に面した園地で、標高約200メートルの場所に、日射計を設置して計測しました。

海からの反射光が当たる場所と、当たらない場所の2カ所に分け、1〜2週間かけて日射量を比較すると、照度は最大でおよそ1.8倍もの差があると判明しました!
みかんの生育期間中、これだけの光が蓄積されて、おいしさに貢献していると考えられますね。

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