気候の変化に向き合う
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9月になっても厳しい残暑が続くなど、今年も暑い夏となりました。
気象に関して「記録的」という言葉もしばしば耳にするようになり、昔と比べると気候が変わっているようにも感じますね。
特に近年は、世界各地で異常気象が発生するなど、気候の変化は農業にも大きな影響を及ぼしています。
そんな状況下、高品質なみかんを育てるために、西宇和でもさまざまな工夫を行っています。

西宇和

まずは糖度を上げるための、雨への対策について。
適度な雨であればよいのですが、みかんの成長後に急激な大雨が降ると、品質にも悪い影響を与えてしまいます。
活用が進んでいるのが水をはじくマルチシートです。
急な段々畑の中で、一本一本の木に敷く必要があり、設置・回収の手間はかかりますが、品質の向上に大きく貢献してくれます。

それから余分な実を落とす、摘果(てきか)のタイミングを見極めることです。
みかんをおいしくするためには、適度にストレスをかけることが必要ですが、摘果を早く行ってしまうと負荷がかかりません。
そこで、作業を少し遅らせることで着果ストレスをかけます。
どの木で何の作業を行うか、細やかな判断が大切です。

西宇和みかん

気候が季節とともに緩やかに変化するのであれば、細い作業や時期を気にしなくても、品質にそれほど影響はないかもしれません。
しかし、みかんの生育を取り巻く環境は変わり、過去と同じことをするだけでは不十分で、今まで以上の工夫や品質の管理が欠かせません。

西宇和は「かんきつ王国」愛媛県の中でも、みかんをはじめ多くのかんきつを生産する産地として、これからも気候の変化に負けることなく、皆さんにかんきつを楽しんでもらえるように取り組んでまいります。

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