おいしいだけではないみかん
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2022.10.5
極早生(ごくわせ)みかんも登場してしばらくたちます。
皆さんは今シーズンのみかんを食べられましたか?
甘味や酸味のバランスの良さなど、おいしいのはもちろんですが、味だけでなく、食べやすさもみかん大きな魅力です。
例えば、皮の固い果物であれば、まずはナイフやまな板を用意して、食べやすいようにカットしなければなりませんね。そのため、ある程度のスペースや時間、食器も必要になります。
みかんは素手で簡単にむけるので、どこでも手軽に食べられます。
さらに一つ一つの大きさも手頃です。
食べる数を調整しやすいので、皮をむいたのに、お腹いっぱいで食べられなくなってしまった、なんてこともありません。
しかも、適切な環境で保管すれば日持ちも良いです。
まさに「天然の個包装」といえる便利さですね。
近年は果物の皮をむくのが面倒という声も聞きます。
ですが、食べること以外も含めて果物の良さです。
みかんであれば、見た目の色付きや大きさ、形、「アルベド」と呼ばれるみかんの内側の白い皮など、みかんそれぞれに違った特徴があり、その個性はなんとも不思議で魅力的です。
そして自分で皮をむくことで、味覚だけでなく、視覚や嗅覚、触覚など、さまざまな感覚を刺激してくれます。
忙しい現代では、なかなか一息つける時間がないかもしれません。
そんな中、面倒に思えることがかえって生活を豊かにして、気持ちを切り替えてくれることがあります。
ぜひ「皮をむく」ことを通して、一つ一つのみかんと向き合い、どんな個性があるのか、またどのように育ったのか、西宇和の自然の風景にも思いをはせながら、息抜きの時間としてください。