清見農家 田中浩二さん
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2月の下旬。
これから収穫となる清見(きよみ)の取材に、西宇和の佐田岬半島を訪れました。
中晩柑の生産も盛んに行われるこの地では春先に向けて、さまざまな品種が育てられています。

今回お話を伺ったのは、清見を育てる三崎共選の田中浩二さん。

三崎共選 清見農家の田中浩二さん

清見はまさに収穫に入るという段階です。
清見という品種と、今シーズンの仕上がりについて話していただきました。

「清見はみかんとオレンジを掛け合わせた品種で、糖と酸のバランスが良く、水分量の多いジューシーな味わいが特長です。今シーズンの西宇和の清見は糖度が高く、酸の抜けもよく、大変おいしく仕上がっています」

みかんとオレンジを掛け合わせたものは「タンゴール」と呼ばれることがあり、清見も、「清見タンゴール」の名前で見かけることがあるかもしれません。
実際に収穫したものを食べさせていただくと、あふれるほど果汁が豊富で、甘くて濃厚な味わいでした。

いよいよ収穫を迎える、大きく育った清見

こうした味に育つ、西宇和ならではの良さについて教えてもらいました。

「なんといっても、日当たりの良さですね。西宇和は温暖で穏やかな瀬戸内海、宇和海に面していて、段々畑ではたっぷりと太陽に当たることができます。さらに、清見は完熟栽培で、収穫となる2月下旬まで木に実らせて育てますが、西宇和の農園は、冬にも霜が付きにくいという特長もあります」

佐田岬半島の農園から見える海の風景

山の中腹にある田中さんの農園は、海を望む日当たりの良い農園です。
そして清見には、一つ一つに袋がかぶせられていました。
本格的に寒くなる前に、伸縮性のある袋を掛け、寒さや鳥から守るそうです。
大変な作業ですが、冬を越して成熟させるためにも欠かせない作業だといいます。

一つ一つに袋が掛けられている清見

最後に、清見を育てる際のこだわりとメッセージをもらいました!

「糖度を上げるために、ひと手間かけてマルチシートを敷いています。水分を入れず、木にストレスをかけることで糖が増え、より甘く濃厚な味わいに育ちます。手間をかけた分、しっかりとおいしくなっています。西宇和の清見をぜひ食べてください!」

農園で清見の品質をチェックする田中さん

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