みなの共選 西本史和さん
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2023.8.17
梅雨明けの7月下旬。
愛媛県西宇和の農園を訪れ、「みなの共選」でみかんを育てる西本史和さんにお話を伺いました。
![みなの共選 西本史和さん](https://nishiuwamikan.com/data/img/news/230817-01.jpg)
西本さんの農園があるのは、標高およそ300mの場所。
空に近い日当たりの良い農園では、あちこちでみかんが育てられています。
「この地域では早生みかんと中生みかんの生産が中心です。現在の割合としては、半々くらいですね。中晩柑では紅まどんなもありますよ。向こう側にいろいろな建物が見えますが、紅まどんなはあのビニールハウスで育てています」
![ビニールハウスを指す西本さん](https://nishiuwamikan.com/data/img/news/230817-02.jpg)
西本さんの示す方向を見てみると、山の少し上の方にビニールハウスがありました。
紅まどんなはとても皮が薄く、雨に当てないことが大事だといいます。
![紅まどんなが育てられているビニールハウス](https://nishiuwamikan.com/data/img/news/230817-03.jpg)
近くには、みかんの収穫シーズンにアルバイトの方が宿泊できる施設や、ジャム・マーマレードの加工施設もあるそうです。
現在のみかんの様子について伺うと、
「傾向として、実っている数がとても多くなっています。なので今は摘果(てきか)の真っ最中ですね。ただしみかんは自然と実を落とすので、一気に落とさず、様子を見ながら段階的に進めています」
![みかんをチェックする西本さん](https://nishiuwamikan.com/data/img/news/230817-04.jpg)
余分な実を落とし、栄養を届けるための摘果は、みかんの大きさにも味わいにも影響します。
なんと西本さんは、6月ごろから時期を分けて2〜3周は摘果で農園を回るそうです。
さらに工夫として地面にシートも敷いています。
「おいしいみかんを育てるために欠かせないのは、適度な乾燥状態を作ることです。マルチシートをしっかり敷くほか、最近では地面に埋めるタイプのシートも試験的に導入されています。みかんの木の根っこをシートで囲んでしまうことで、水が入るのをさらに防げるのです」
![マルチシートを敷く西本さん](https://nishiuwamikan.com/data/img/news/230817-05.jpg)
摘果もマルチシートも手間のかかる作業ですが、こうした努力もあり、気候にも負けず、西宇和のみかんは甘くておいしいものになるんですね。
さらに、みなの共選の特徴として、場所や標高など環境の違った農園があることで、かんきつはもちろん、多種多様な果物が育てられているとのこと。
「私たちの地域では、園地に0〜350mもの標高差があり、標高の高い場所では落葉果樹も育てられています。私は梨とキウイも育てていて、梨はお盆から出はじめます。また余談ですが、緑色のキウイは日持ちするという良さもありますよ」
![標高の高い西宇和の農園](https://nishiuwamikan.com/data/img/news/230817-06.jpg)
梨やキウイ、そして富士山のように大きな富士柿(ふじがき)。
西宇和ではさまざまな果物が育てられています。
最後に今年のみかんについてメッセージをもらいました!
「みかんの出荷が始まるのは11月の頭からです。みかんはこれからどんどん甘くおいしくなっていきます。今年は特に量が多く確保できると思いますので、ぜひたくさん食べてください!」
![大きく成長してきているみかん](https://nishiuwamikan.com/data/img/news/230817-07.jpg)