収穫後に行う作業とは
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多くのかんきつの収穫が終わり、次第に暖かく春の訪れを感じる時期になりました。
穏やかな気候の中でゆったりと過ごしたいところですが、西宇和の農家の皆さんは収穫後から、次に向けた準備に取り掛かっています。それは主に木や農園の管理です。

山の斜面に築かれた西宇和の段々畑

余分な枝や葉を切る剪定(せんてい)や、土に栄養をあげる施肥(せひ)、雑草の除去など、これから始める生育の準備を整えます。

木の年齢などにもよりますが、適切な剪定が栄養の配分など木全体のバランスを整え、品質の良い果実を実らせることができます。
そして枝や葉の混み具合を調整し、日光が隅々まで届くようにすると、果実の着色が良くなり、糖度も高く成長します。

すっきりと整えらえたみかんの木

また、肥料は果実の大きさや糖度に影響を与えるため、適切な時期と量を見極めることが重要です。実はあげすぎるのもかえって良くありません。
西宇和の農家の方々は、長年培われてきた知識や経験を頼りに、土の状態や木の生育具合を見ながら、最適なタイミングや量を判断しています。
目に見える部分ではありませんが、まさに木を支える土台をしっかりと作ることが大切ですね。

みかんの品質を支える土

みかんや中晩柑などの収穫も終わったばかりで、「そんなに急がなくても」と感じますが、この小さな作業が後々の品質に大きく影響してくるのです。
西宇和の農園は日当たりの良い斜面にあることが多く、大変ながらも一本一本の木に剪定や施肥を行っていきます。
おいしさの秘訣は、こうした細部にまで気を配る丁寧な作業にありますね。

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