成長途中のみかんの味は?
News

梅雨の季節、愛媛県西宇和のみかん農園では、小さな実が雨を吸収しながらすくすくと成長しています。
秋・冬の収穫にはまだ遠い小さなみかんですが、日に日に大きくなる様子から、収穫への期待も高まります。

梅雨に雨を吸収して成長しているみかん

そんな成長途中のみかんですが、皆さんはどんな味なのか考えたことはありませんか?
少しでも甘みがあるのか、それとも酸っぱいのか、気になるところですね。

実際に摘果したみかんを切ってみると、その断面はだいだい色ではなく、薄い黄色をしています。

すだちのような成長途中のみかん

この色合いから、すだちのような酸味のある味を想像するかもしれません。
ところが実際に味わってみると、意外なことに甘みはおろか、酸味さえもほんのりとある程度です。

これは、みかんの成長過程を考えると理解できます。
みかんは最初、ほとんど味がなく、夏の日差しを浴びながら成長するにつれて、徐々に甘みと酸味を蓄えていきます。そして収穫の時期が近づくにつれ、酸味が徐々に減少し、甘みが際立つようになります。
私たちがイメージする甘酸っぱいみかんは、想像よりも長い時間をかけて完成されるんですね。

日に日に大きくなるみかん

現在のみかんは、まだまだ実を大きくする段階です。
おいしいみかんができるまで、自然の営みに任せてじっくりと待つ必要がありますね。

ニューストップへ